現在の位置
伊吹山寺(いぶきさんじ)は、仁寿年間(851〜854)に三修上人が開いたお寺です。伊吹山について『古事記』・『日本書紀』の中に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊吹山の神を鎮定しようとしたところ、その化身である大蛇が現れ大氷雨を降らせ、これがもとで日本武尊が亡くなったと記されています。また、史料には役行者が修行した、行基菩薩が行座したという記述もあります。
熊野詣の先達を務めるほど栄えた伊吹山修験道も明治以降衰退の一途をたどりました。その伊吹山寺の復興に尽力されたのが、東雲寺(東浅井郡びわ町)住職の吉田慈敬師です。昭和60年伊吹山のふもとに伊吹山寺を再建、八合目(標高1200メートル)の行道岩の近くに行者堂を建設、山頂に覚心堂を完成させました。同時にかつての修行霊場約280ヵ所を掘り起こし、ふもとから頂上まで往復28qの回峰コースを整備、天台宗から伊吹山修験道を認可されました。
伊吹山は日本七高山の一つです。江戸時代には、鉈(なた)の一刀彫の仏像で知られる円空上人が、三修上人と同じく八合目の行道岩で修行されました。円空上人が彫った北海道洞爺湖・中島観音堂の観音像の背には「江州伊吹山平等岩(行道岩)僧」とあります。
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JR近江長岡駅またはJR長浜駅下車。「伊吹登山口」行のバスで終点下車。さらに近江鉄道のリフトにて3合目で降りる。そこから徒歩約1時間半。
JR関ヶ原駅から「伊吹山頂駐車場」行バスで終点下車。そこから西回コース30分、中央道コース徒歩15分(健脚向き)。
国道21号線から伊吹山ドライブウエイ(普通車3,000円)で山頂駐車場へ。徒歩30分(西回コース)か徒歩15分(中央道コース)。
※冬季はドライブウエイが閉鎖されるので、「伊吹山登山口」バス停近く山麓・発心堂に納経所を設ける。
〒521-2312 滋賀県坂田郡伊吹町大字上野字地蔵
電話:0749-58-0368
ホームページ:http://www.biwa.ne.jp/~mt-ibuki/(別ウインドが開いて表示します)
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