現在の位置
大野寺は、白鳳時代に役行者によって創建されたと伝説する寺院です。そして天長元年(824)、弘法大師空海が室生寺(むろうじ)を再興した折に、この地にも弥勒菩薩を祀る小堂を建立。そのときは「慈尊院弥勒寺」と名づけれらと伝えられています。
承元元年(1207)十月、興福寺の雅縁僧正は、この地に弥勒仏の磨崖仏(まがいぶつ)を刻むことを発願。承元二年(1208)に完成し、翌三年三月には後鳥羽上皇をはじめとする公卿・女房など六十数名の元、開眼供養法要を営まれたことが、『興福寺略年代記』に記されています。大野寺の、宇陀川をへだて川向こうにそびえる崖に刻まれた弥勒仏は、その大きさ13.8メートルと日本最大で、本堂前の遥拝堂から拝することが出来ます。
その創建からそうであったように、古来、大野寺は室生寺とのゆかりが深く、「室生寺の西の大門を為す」(『宀一秘記(べんいちひき)』)とすらされています。現在も室生寺に参拝される人々のほとんどは、まず大野寺にて大弥勒仏を遥拝。ひっそりとした境内にて心を鎮め、室生寺へと向かっていきます。
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〒633-0315 奈良県宇陀郡室生村大野1680
電話:0745-92-2220
ホームページ:なし
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