現在の位置
東南院は、金峯山寺が役行者によって建立された折、共に建てられた古い歴史をもつ寺院です。日本の霊地では古来、そこに大伽藍を形成するにあたって、その土地を守護する役割を果たすものとして、巽(たつみ)の方角に小堂を設け、一山の安泰と興隆を祈念したとされています。「巽」とは東南の方角のことで、東南院は、金峯山寺より東南に位置する、金峯山寺を守ってきた寺院なのです。
寛治六年(1092)には白川上皇が金峯山に参詣された際は、東南院を宿坊としているなど、宿坊としての歴史もあります。また、東南院は、木曾の御嶽山(おんたけさん)とも縁が深い寺院です。東南院に入門、修行していた覚明(かくみょう)は、修験の奥義を究めた後、一時衰退していたという御嶽山を復興しています。
境内右に建つ多宝塔は、江戸初期に建立されたもので、和歌山県海南市の野上八幡にあったものです。しかし、昭和十二年、和歌山の松長定一氏の寄進によって東南院に移築されました。普通、党内の柱は丸柱を使いますが、この多宝塔内陣の柱は八角柱で、珍しい例とされています。東南院はまた、大峯山山上ヶ岳の大峯山寺護持院の一つであり、山上に参籠所があって、大峯修行する修験者達を迎えいれています。
以下の地図では、地図左側にあるいくつかのパネルを操作するか、地図上を直接クリック&ドラッグすることによって、表示箇所の移動や縮尺の拡大・縮小など自由に行うことが可能です。また、右上のパネルを操作することによって、航空写真などの表示に切り替えることも可能です。
さらに大きな地図を、印刷などするためにご利用の場合は、グーグルマップを参照して下さい。別ウインドが開いてより大きな地図を閲覧できます。
近鉄吉野線の終点「吉野駅」下車、吉野山ロープウェイに乗り換え、「吉野山駅」下車。徒歩10分。 あるいはバスを利用して「中千本」下車後、徒歩5分。
国道169号線から吉野大橋を渡り、近鉄吉野線「吉野神宮駅」前を通り、吉野神宮方面へ右折、道なりに進むと吉野山。
あり。ただし専用駐車場はなく、車で吉野神宮を越えて10分程行ったところにある吉野山全体の共用駐車場、「吉野山観光駐車場」のみ利用可。大型バス駐車可。
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山2416
電話:07463-2-3005
ホームページ:http://www16.ocn.ne.jp/~tounanin(別ウインドでリンク先を表示します)
メインの本文はここまでです。
このページは以上です。